マネージャーの味園が、全国的なコンサルテイング活動を通じて、クライアント企業や全国各地で見たもの、聞いた話、感じたことなどを気軽にまとめています。
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10年先を見据えて。
10年以上、お世話になっているご支援先企業の不動産会社がある。
10年以上前の不動産仲介業界の営業スタイルは、たくさんの物件情報が紹介されたチラシをうって、電話反響を待つというものだった。
今のようにインターネットで物件探すなどは、まだまったく浸透していなかった。
そのような時に、次の新しい不動産営業スタイルを目指すべく大型の不動産店舗をオープンした。2階建て200坪という大きさは、当時の業界からすると非常識な店舗だった。
全国的にも日本一レベルの不動産店舗だったはずだ。
そのため全国から多くの同業者が視察に訪れた。そして、今では不動産会社が大型店舗を持つことはそれほど珍しくはなくなった。そういう意味では業界の集客営業スタイルを変えたお店とも言える。
さて、それからこの不動産会社では、その後も出店を続け、今では5店舗になった。
そして、遂に来月は1号店が閉館し、新しい地でさらに増床をして移転リニューアルオープンする。おそらく今回の新店舗はさらに大きくなったので規模では日本一クラスだろう。
ちなみに今度閉館する1号店に私は毎月、10年以上通い続けた。お店の集客をサポートするためだ。そのお店が閉館するのは名残惜しい感情もあるが、新しいお店へと生まれ変わるので楽しみの方が大きい。
私はよくお店をつくるときは今を基準にするのではなく未来を基準にして開発することを伝えている。10年先はどのような不動産会社がお客様から支持されるようになっているか。あるいは、されるべきなのか。そういったことを考えて、今は非常識かもしれないが、10年後は常識となっているお店をつくるのだ。
そういう意味では、この1号店も10年が経ち、その役目を終えた。
次の10年先を見据えたお店がもうすぐ登場する。